処方箋の記載方法の標準化のお知らせ(薬事委員会より)

処方箋の記載方法の標準化についてのお知らせ

近年、処方箋の記載方法が統一されていないことに起因した記載ミス、情報伝達エラーを防止する観点から、厚生労働省は「内服薬処方せんの記載方法の在り方に関する検討会」を発足し、以下のような処方箋の記載方法の標準化の内容がまとめられました。さらに、今後全ての医療機関が対応することを目指し、そのための「短期的方策」および「長期的方策」を示しています(内服薬処方せんの記載方法の在り方に関する検討会報告書 平成22年1月 厚生労働省より)。

現在、関係者間にて実際の処方や各関係機関における処方オーダーシステムの修正などにおける問題点が検討されておりますが、この記載方法の標準化について多くの先生方に周知していただくとともに、問題点にお気づきの先生におかれましては、具体例を挙げて当学会薬事委員までご連絡くださいますよう、よろしくお願いいたします。

日本小児精神神経学会薬事委員
宮地泰士(akpp1130[アットマーク]biscuit.ocn.ne.jp)

* 処方箋の記載方法の標準化の要点

1薬名については、薬価基準に記載されている製剤名を記載することを基本とする。

2分量については、1回量を記載することを基本とする。

3散剤および液剤の分量は製剤量を記載することを基本とする。

4用法・用量における服用回数・服用のタイミングについては、情報伝達エラーを惹起する可能性のある表現方法(例:x3,3xなど)を排除し、日本語で明確に記載することを基本とする。

5用法・用量における服用日数については、実際の投与日数を記載することを基本とする。

6各医療機関における処方オーダリング・システム等においても、上記の処方箋記載内容の標準化に対応できる処方入力画面を装備し、かつ1回量と1日量についても同一画面で確認できるようにする。

*参考文献・資料

・内服薬処方せんの記載方法の在り方に関する検討会報告書
平成22年1月 厚生労働省

http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/01/s0129-4.html

または添付書類

・厚生労働省の「内服薬処方せんの記載方法の標準化」とはなんですか
木津純子 小児内科 43(増刊号)P362-3652011年

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